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FINANCIAL COLUMN · 2026.05.26 · BEYOND Holdings 編集部

銀行員が決算書で最初に見る3つの数字 ─ 社長も知っておくべき財務指標

銀行員は決算書を渡されたとき、 ★最初に見る数字が決まっています★。
その3つを社長自身が把握できていれば、融資相談・追加借入・リスケのどの場面でも、銀行員と同じ目線で会話できるようになります。
本記事では、銀行員が中小企業の決算書で真っ先に確認する3つの数字を、BEYONDの実務目線で解説します。
CONTENTS
  1. そもそも銀行員はどこから決算書を読むか
  2. 数字① 借入返済原資 (営業利益 + 減価償却費)
  3. 数字② 自己資本比率
  4. 数字③ 利益率3点セットの「推移」
  5. 想定事例: 数字が見えていなかった社長が起こした逆転
  6. BEYONDが伴走するときの「数字の作り方」

1. そもそも銀行員はどこから決算書を読むか

銀行員は決算書を ★物語として読みません★。 ★リスク評価のための数値判定★ として読みます。順番もほぼ決まっていて、最初の数分で「貸せる会社か、貸せない会社か」 の仮判定が頭の中で動いています。

その仮判定で見ているのが、これから紹介する3つの数字です。本決算書の中の細かい勘定科目ではなく、 ★3つの集計値★ が「貸し倒れリスクの目安」 として機能しています。

逆に言えば、 ★社長がこの3つを自分の頭の中で把握できていれば、銀行員と同じ視点で自社を見ることができます★。これは融資の場面だけでなく、 ★日々の経営判断そのものを底上げする★ ことになります。

2. 数字① 借入返済原資 (営業利益 + 減価償却費)

NUMBER 01
借入返済原資 = 営業利益 + 減価償却費
「この会社は、毎年いくらキャッシュを返済に回せるか」 の銀行員的概算値

営業利益はPLの真ん中、減価償却費は販管費の中(製造業なら売上原価にも) にあります。この2つを足した金額が、 ★1年間で借入返済に回せるキャッシュの目安★ になります。

銀行員はこれを、借入総額と比較して「何年で返せる会社か」 を見ます。一般に、債務償還年数の目安は次のように言われます。

たとえば営業利益2,000万円 + 減価償却費800万円 = 返済原資2,800万円の会社が、借入総額3億円を抱えていれば、債務償還年数は約11年。「注意ゾーン」 です。新規融資は説明力勝負になります。

★ここで重要なのは、 ★社長自身がこの数字を月次で追えるか★ という点です。多くの中小企業は ★決算が終わってから (=年1回)★ しかこの数字を確認していません。月次で見えていれば、 ★悪化の兆候を3〜6ヶ月早く察知★ できます。

3. 数字② 自己資本比率

NUMBER 02
自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産 × 100
「この会社は、どれだけ自前のお金で回っているか」 の体力指標

自己資本比率は、 ★会社の財務体力の総合点★ のようなものです。銀行員は単年だけでなく、3〜5年の推移で見ます。

注意したいのは、 ★「単年で良い・悪い」 ではなく「推移で改善しているか」★ を銀行員は見ているということです。20%→18%→15%と下がってきている会社と、12%→14%→16%と上がってきている会社では、現在の絶対値が同じ20%付近でも ★銀行員の印象は真逆★ です。

もう一点。 ★社長の頭の中の「自己資本比率」 と、銀行員が見ている数字がズレていることが多々あります★。役員借入金は「実質自己資本」 と銀行員も見なすことが多いですが、 ★社長個人が会社に貸している金額を自分で正確に把握していない★ ケースは珍しくありません。

4. 数字③ 利益率3点セットの「推移」

NUMBER 03
粗利率 / 営業利益率 / 経常利益率 の3年推移
「この会社の事業は、構造的に儲かる仕組みになっているか」 のトレンド指標

銀行員が単年の利益率を見ることはあっても、 ★単年だけで判断することはありません★。必ず3年分の推移を見ます。理由は明確で、 ★構造的な体質と一時的な変動を区別したいから★ です。

3つの利益率は、それぞれ異なる情報を持っています。

銀行員がチェックするのは、 ★この3つの「動き方の組み合わせ」★ です。たとえば:

銀行員が読み取る「組み合わせ」の例

★社長自身がこのパターン分析を月次でできていれば、 ★銀行員に「なぜ今こうなっているか」 を自分の言葉で説明できる★ ようになります★。これが、 ★融資相談の場で銀行員に安心感を与える最大の要素★ です。

5. 想定事例: 数字が見えていなかった社長が起こした逆転

※ 以下はBEYONDが実際に伴走するときの動き方を、想定事例としてお見せするものです。

SIMULATION

サービス業 / 年商2億 / 銀行から条件変更の打診を受けた

創業20年の社長。決算書は税理士から年1回受け取って眺める程度。 ★月次の数字は経理担当任せ★ で、社長自身は「なんとなく黒字、なんとなく借入が多い」 という感覚で経営してきた。

きっかけ: メインバンクの担当者から「次期に向けて条件を見直したい」 と打診。社長は何が起きているか分からず、BEYONDに相談。
分析: 3年分の決算書を読み直したところ、 ★借入返済原資が1,800万円→1,400万円→900万円と急減★。 ★自己資本比率は28%→22%→17%★。 ★粗利率は安定しているが営業利益率が下降★。 ★社長の頭の中の認識とは違い、明確な構造悪化★ が見えた。
BEYONDの動き: ① 月次で3つの数字を可視化するダッシュボードを構築。 ② 営業利益率低下の原因を分解し、 ★固定費(=店舗運営コスト) の重さが粗利成長を食っている★ と特定。 ③ 撤退候補の店舗をリストアップし、損益分岐シミュレーションを作成。
銀行への持参: 「現状の3つの数字 + 悪化原因の特定 + 立て直し計画」 を1枚にまとめて持参。条件変更ではなく ★「3年で立て直すから、2年だけ返済額を圧縮させてほしい」★ と社長自ら提案。
結果イメージ: 銀行は計画を評価し、 ★条件変更ではなく短期リスケで合意★。社長は ★初めて自社の数字を自分の言葉で語れる経営者★ に変わった。

大事なのは、 ★数字が悪化していたこと★ ではなく、 ★社長自身が数字を把握していなかったこと★ です。把握できていれば、 ★銀行に呼ばれる前に動けます★。

6. BEYONDが伴走するときの「数字の作り方」

BEYONDは銀行交渉のプロではありません。 ★中小企業を自分たちで複数経営してきた当事者として、 ★3つの数字を月次で社長が読める状態★ を一緒に作る★ サービスです。

FLOWで伴走に入る場合、典型的にはこう動きます。

★3つの数字を社長が把握する★ ── これだけで、 ★融資交渉・追加借入・リスケ判断のすべてが、後手から先手に変わります★。

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